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コンセプト

「人は傷を抱えながら、傷を癒しながら、自身の人生の道を歩く。
自分らしく、なりたい自分へ歩み続ける。
人は生きながらその道を歩み続ける為の靴を身につけてゆく。」
この靴は作家本人の2013年現在の足形から形成したものです。
内反母趾が激しく厚みのある甲が特徴的ですが…
私はこの足で立って、この足で歩いて、走って、跳んで、蹴って…
今までもそうであったように、これからもどんなときもこの不格好な足で人生を歩まなければならないのです。
人は傷つき、そして強くなる。
「楽あれば苦あり」人生を歩んでいると、辛いことは少なからずあるもので、
自分の理想をめざしていけばより日々のんびり生きるよりも何倍も険しい道になり、歩むこころは傷を負うことになる。
傷を外気から守るバリアを一体化させる。
初めは素の私とは違うかもしれない。
違和感ができてしまうかもしれない。
それでもいつかそれが自分を支える足の一部となって、皮膚の様なものになって、
いつの日かそれが自分のものになり自分自身となっていく。
千里の道も一歩からということばがあるけれど、その一歩を歩み続ける為には
自分の足を強くしなければならない。
一歩を踏み出すとき、傷に触って痛いかもしれない。
それでも、傷を癒し庇いながら、一歩踏み出したい、しなければならない、その瞬間がある。
自分の生身の皮膚だけで進むには、人生の道のりは険しすぎる。無垢なままでは生きて行けない。
人には治癒力があり、産まれた時から人は少しずつ少しずつ、傷を抱えては癒し、癒していく中で初めは自分の皮膚ではないもので守りながら、
それがやがて自分の皮膚になっていくように自分を守り押し進めてくれる装いになって生きていくもの。
私というものは人より弱い。
とてもとても弱いものだった。
己の弱さを知っているからこそ、強くなりたいと願い、強くならなければならなかった。
今の私はきっと少しは強い人間だと思えるようになった。それでももっともっと強くなりたいと願い続けているし、なり続ける自信がある。
この足が、私の足となった靴が、これからもっと厚くなる足が、私を導いてくれる。
人は傷ついたままでは終わらない。
自分の意志で歩んだ末の傷ならば尚更、おそらく自然に傷を癒して己の皮膚を強く厚くしていくだろう。
人は傷つき、癒し、克服したと思えたとき、強くなり、それが自信となり、また傷ついても、もっと傷ついても、
積み重ねた過去の自分自身との絆たちが私を強くしてくれて、生きたい場所まで歩めるのだろう。
だから私は大切なモノの為に傷つくことを恐れず立ち向かっていきたい。
些細なことにも傷つき、考え、立ち向かい、強い皮膚を手に入れたいと願い続けて歩んでいく。

制作年:2013 / 10
サイズ:24×10 + 24×10(cm)
素材:救急絆創膏 fast aid
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