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コンセプト

女性は感情で動くもの。
故に、己の義を貫く。
この身を犠牲にしても尚、
女性は思考を巡らせて覚悟と共に行動し目的を遂げる。
女性がハイヒールを履く時、
それは戦いに挑むとき。 ハイヒールは、女性の義の姿勢を示すアイテム。
歩きづらい、痛い、ツライとわかっていながら、なぜヒールを履くのか。
それは、女性の戦いには美意識の姿勢が必須だからだ。
メイクアップ、ドレスアップ、ヘアセットなど、身支度をし、TPOに合わせて自分を変身させる。
女性らしい気合いの姿勢を示すことで、自信を育むと同時に、
相手に良い印象を与える効果があり、社会的信頼を得られる。
ハイヒールを履く行為は最もわかりやすく困難且つ美しいもの。
困難だからこそ 人は人に敬意を払う。
人が共感し、強く輝きを感じるのは、
その下にある痛みを憶うからだ。 女性の美しい強さ。
それは耐性と華奢だからこそ撓る(しなる)ことができる、しなやかな強さ。
ハイヒールを履けば自身の筋肉と共に気が引き締まる。
少し高くなった視界から、自分の意識も高まる。
小さな歩幅から、一歩一歩を意識しながら地を踏みしめ、
様々なものを抱えながらも華奢な一点で支える。
故に、バランス感覚と、意識をもつ必要がある。
故に、履いていると脚が辛く、痛くなる。
しかし、痛みは人を強く優しくする。
そして、その痛みを見せない凛とした強い姿勢と、
女性特有のより美しくありたいという姿勢の積み重ねが、女性を美しく輝かせる。

武士道の中でも最も重要といえる『義の精神』。
打算や損得の無い人間としての正しい道(正義)は、
実は女性の方が本能的に強く持っているのに加え、
独特の女性同士の社会の中で、幼い頃から身を以て学ぶ。
女性であること。
それはとても生々しい挑戦の日々。

女性は環境によって柔軟に変身するイキモノ。
誰かの妻になり、姓も変わる。
恋愛、家事、出産、子育て
多くの女性が経験する女であることの真髄には義人であることが求められる。
現代の30代女性は、それと同時に自分自身の夢に向かう。
故に30代女性の一歩には、強い決意が宿る。
その強い一歩を積み重ね、突き進むことで女性は強く美しく成長する。

女性にしか持てない感覚、できないことが絶対的に存在する。
それを人生で最も強く体感するのが30代女性ではないだろうか。
つまり、30代女性がまさに女盛りだと言えるのではないだろうか。
32歳の今、女性作家としての表現をできるイキモノになりたいと強く思う。
__作品の姿とコンセプトの関係___
黒は様々な色が混じってできる色。
いろんな感情や事情が入り交じった女性の強い決意の色。
カタチのイメージモチーフは衿(えり)とカラー(花の一種)。カラーは衿のモチーフとされている。
コンセプトから『衿を正す』というイメージとその華々しいオーラを表現したカタチ。
地面中心のミラーは社会からの自己を見つめることを表現している。
女性は特に感情で動くイキモノなので、横の結束が強い。
横のつながりが己の義の姿勢を築き、心を支えるというコンセプトから、
女性の「横のつながり」を表現するため、
この作品の手法は、横のつながりのみで固定、バランス構成されている。

素材:ハイヒール(165足×両足分)330足(操(みさお))
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